【書評】「繊細さん」の知恵袋 仕事、人間関係の悩みがスーッと軽くなる!(HSP専門カウンセラー武田友紀)

自己受容

記事を書いた人(ねむい🍀ゆとりづくりブロガー@nemu2blanket

ねむい
ねむい

30代2児の母です。

寝ることが好き。毎日7時間睡眠。

はじめに

小さなことが気になりすぎて、仕事や人間関係で悩んでいることはありませんか?

この世の中には、小さなことを気にしすぎて、精神的に疲れてしまう繊細な人(HSPや繊細さんと呼ばれます。)がいます。私は繊細なタイプで、ちょっとしたことでクヨクヨ悩んでしまい、精神的に落ち込むことが多々あります。過去に非・繊細上司(若干パワハラっぽかった上司)と自分の間に境界線をうまく引けず、職場に行くと咳が止まらずトイレで吐いてしまうこともあり、心身の限界を迎えそうになりました。

苦手な上司と過去にあった、モヤモヤ体験を共有させてください。

非・繊細上司
非・繊細上司

Aさんの送別会、金曜日にやるから空けておいて。

子どものお世話は実家頼れるでしょ?

あと、送別会の準備あるから午後年休取っていいよ。

ねむい
ねむい

は、はい。分かりました。

よろしくお願いします!(作り笑顔)

ねむい
ねむい

(本当は行きたくないのに、また断れなかった…)

上記やり取りを見ていくと、上から目線の上司にはもちろん問題があります。一方で、自分の気持ちを偽った回答をしている私にも問題があります。こんな回答をしたら、上司は誤解してしまいます。

自分の気持ちを偽った回答をした理由は「人に迷惑をかけたくないから」と思ったからです。今では、ずぶとく生きることができますが、当時の私は繊細で、人を傷つけるような振る舞いをすることは悪だと思い、自分を押し殺して生きていたのです。

そんな過去の私のように、繊細でありのままに生きることができず苦しんでいる方に向けて、本記事を書き綴っていきます。

HSP(繊細さん)とは

HSPとは、Highly Sensitive Person(直訳:非常に敏感な人)の略称で、近年、日本ではHSPを「繊細さん」という柔らかい言葉で表現し、生きづらさを抱えている人の共感を呼び、広がりを見せている。

HSPを提唱した、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が行った調査によると、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することが分かってきました。また、HSPは下記の4つの性質があり、必ず1つは持っていると言われています。

D(Depth)…深く考える

O(Overstimulation)…過剰に刺激を受けやすい

E(Emotional&Empathy)…感情反応が強く、共感力が高い

S(Subtlety)…些細な刺激を察知する

ねむい
ねむい

上記D以外、当てはまります。

大人になったのに涙もろいのが治らないので、

変人かと思っていました。

世界の半分以上の人はHSPでない人(非・繊細さん)であるため、少数派の繊細さんは生きづらさを抱えながら暮らしている方が多いのではないでしょうか。この本は、繊細さんがラクに世の中を歩きわたるための知恵が詰まったバイブルになります。

「断るのが苦手」な方へ

 断るのが苦手で、お願いされたら全てを引き受けてしまい、1日のスケジュールがパンパンになっていませんか。苦しいにも関わらず、自分の趣味の時間や睡眠時間を削って、引き受けたことをやっていませんか。

 自分の心が豊かになる趣味の時間や睡眠時間を削ることで、一時的に他者に貢献することはできるかもしれません。でも、それを継続できるのは数年が限界です。私が非・繊細上司(というかパワハラ上司)の攻撃を受けていた時は、半年で体調や精神に不調をきたしました。上司が見ていないところで、私のことを励ましてくれた先輩方がいましたが、それでも半年しか持ちませんでした。

ねむい
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運よく異動できて、苦手な上司から逃げることができました。

それでも、不調が治るまで1ヶ月かかりました。

 もし、うつ病や適応障害になってしまったら、1ヶ月では回復しませんし、もしかしたら寛解することなく一生過ごすことになるかもしれません。そんなことになったら、悲しむ人が必ずいます。少なくとも、私は悲しいですしやるせない気持ちになります。

 そのような状況を回避するためにも、今からお伝えするテンプレフレーズを覚えてください。

「その日はちょっと行けないんです。」

 「自分の気持ちを言うことは悪いことではない」と大前提に立ってください。

 子どもの体調不良で年休の日数がギリギリになり、毎日不安で過ごしている関わらず、上司から「年休とっていいから送別会という名の飲み会の準備をして」と言われてモヤモヤしているのですよね?

 5000円(日給レベルの額)も出して、苦手な人がいる地獄のような環境に、わざわざ飛び込むことに疑問を抱いているのですよね?

 自分が納得できないのに、「できなくはないけど、困ってそうだから」とか思わなくていいんです。極めて明るく断りましょう。これができるようになると、自分の好きなことに時間・お金が使えますし、睡眠時間も削らなくて済みます。

 断る時のNGワードが1つあります。

「ありがとうございます。また誘ってください。」

です。上記NGワードは封印してください。相手は非・繊細さんですので、「本当は参加したかったんだ」と勘違いされてしまいます。誤解を招かないためにも、「また誘ってください」は永久に封印しましょう。

「頼るのが苦手」な方へ

 人に頼ることは悪いことだと思っていませんか。「頼ったら、人に迷惑をかけてしまう。」と気になり、自分の趣味の時間や睡眠時間を削って、仕事や家事をして疲弊していませんか。HSP(繊細さん)にとっては、「頼る」という行動はアクティブな行動で、難しいことなのです。私が人を頼った例を紹介します。私は、育休から職場復帰してから約2年半、育児と家事の8割は私一人でがんばってきました。子どもの1歳半検診、3歳検診、予防接種、毎朝のバタバタ…(以下省略)、同じ職場にいるお母さん方は育児のことでグチることなくこなしていて、そんなお母さん達と自分を無意識のうちに比較し続けたら、去年(令和5年)の夏に精神的に限界を迎えました。

ねむい
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子ども達を保育園に送った後、職場に向かう車の運転中、

お気に入りのCDを聴きながら、怒りを歌声に変えていました。

 限界を迎えた私は夫に、「子ども達がいうことを聞かなくて疲れた。もう、限界。家から出てく。」と、伝えました。涙が止まらなくなってました。

 …重い話になってしまったので、この辺で終わりにします。育児について夫を頼った結果、夫はフレックス勤務の手続きを当日中にしてくれて、朝の保育園送迎を担当してくれることになりました。夫は不規則な勤務で、朝の送迎を毎日してくれる訳ではありませんが、朝の負担が軽くなりました。

 一人で抱え込むのではなく、勇気を出して頼ることも大切だと痛感した出来事でした。頼るのが苦手な方は、信頼している人に相談してみることから始めるのがオススメです。

ねむい
ねむい

私はポンコツなので、夫に頼りまくって

生きようと思います。こんな人間が1人くらいいてもいい。。。

「ネガティブな刺激を受けやすい」方へ

 ネガティブな雰囲気に囲まれると、精神的に苦しくなることはありませんか。私は自分と他人との間に境界線を引くのが苦手で、悲惨な映像を見たり、悲しい出来事について話を聞くと、共感して気持ちが落ち込んでしまします。周囲に人がいるにも関わらず、涙が出てきてしまうこともあります。(涙が出てきた場合は、花粉症ということにして誤魔化してます。)

 例えば、実家に遊びに行った時、テレビで戦地のニュースが流れていたのですが、たまたま視界に入ってしまい苦しい思いをしました。そのニュース内容は、戦地で子を亡くした母のインタビュー映像で、母は泣きながら子を失った悲痛な思いを答えていました。ニュースを見て、私は「もし、自分がこのお母さんと同じ立場になったら…」と反射的に考えてしまい、その予測した映像が脳内に自動的に再生されてしまったのです。「そんな映像見たくない」と思っても、時間に換算したら数十秒にもならないため、止める時間的余裕もなく、映像を止めることはできませんでした。

ねむい
ねむい

自分よ、勝手に脳内で映像を作らないで…。

ニュースを共感して泣いても、

現場の人のためにならないし、自分を傷つけるだけ。

 ネガティブな影響の原因となるものとは、物理的に距離を取りましょう。私がネガティブな影響を受け取る原因になっていたものの1つはニュースです。職場の上司から地域の出来事や世の中の流れについてニュースを確認しておくように指導を受けているため、ニュースと距離を置くのには抵抗がありました。そのような中、ロルフ・ドベリ著『News Diet 情報があふれる世界でよりよく生きる方法』という本を読む機会があり、ニュースは精神を鈍らせ、本当に重要なことから目をそらさせ、意思の力を麻痺させる危険なものということを知りました。この本を2度読み、ついにニュース断ちをすることができました。

 ここ1〜2年間、自宅ではニュースをほぼ見ていません。それでも仕事に支障をきたすことはありません。もし、職場で話題になっているニュースについて知らなかった場合は、その場ですぐにGoogle検索すれば、情報を得ることができます。

ねむい
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繊細さんにはニュース断ち、すごくおすすめです。

精神的にラクになります。

まとめ:「〜したい」気持ちを大切に生きよう

 今回は、書籍『仕事、人間関係の悩みがスーッと軽くなる!「繊細さん」の知恵袋(著:武田友紀)』から、HSP(繊細さん)の人の心がちょっぴり軽くなるような勇気と知恵を私の実体験も交えて紹介しました。

 HSP(繊細さん)の人は、相手の気持ちに寄り添い、尊重するのが得意な一方で、自分の本当の気持ちに蓋をしてまでも相手に共感しよう・尽くそうと思ってしまう傾向もあります。自分のコップの水はカラカラで、相手のコップの水を満たし続けるのは、長期的に続きません。長所と短所は表裏一体なので、HSP(繊細さん)の共感力といった素敵な長所も使い方によっては短所になってしまうのです。

 HSP(繊細さん)が持っている感性や長所を活かすためにやるべき1つのことは、「もっと自由に生きていいんだ。」と、自分を受け止めてあげることです。(もちろん、自由に生きていいと言っても積極的に人を傷つけるようなことはダメです。)

 子どもの頃に大人から口酸っぱく聞かされてきた世間の常識と呼ばれるものや、広告の影響は大人となった今でも影響力は大きく、時には飲み込まれてしまうこともあるかもしれません。日本は同調圧力が強い傾向があるため、周りに合わせてしまった方がラクかもしれないと行動した結果、精神的に苦しくなることもあるかもしれません。

 そんな時は、静かな部屋でひとりになり、目を閉じて考えてみてください。「自分にとっての幸せって何だっけ?」と。思いついたことをメモ帳に書きだして、1つ1つ試してください。その先に、あなたにとっての幸せがあるのです。

ねむい
ねむい

自分を受容するって言葉で言うのは簡単。

実際やるのは難しい。少しずつ、一緒に試していきましょう〜

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